美術博物館企画展 『クエイ兄弟 - ファントム・ミュージアム』

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【番組タイトル】 美術博物館企画展 『クエイ兄弟 - ファントム・ミュージアム』
【番組詳細】 市役所発→情報特急!!「特集」|2018年4月21日版
【岡崎市美術博物館】 クエイ兄弟 ファントム・ミュージアム

今回の特集は、高隆寺町にある、岡崎市美術博物館で開催中の企画展『クエイ兄弟 - ファントム・ミュージアム』をお送りいたします。
 アメリカ出身で、現在イギリスを拠点に活動する、双子のスティーブンとティモシーによる「ブラザーズ・クエイ」。特にアニメーション作家として知られていますが、映画やCM映像、舞台美術など幅広いジャンルで活動しています。そのクエイ兄弟が生み出す、ミステリアスで繊細な独特の美の世界は、欧米や日本でカルト的な人気を誇っているのです。
この展覧会は、5章の構成からクエイ兄弟の創作とその源泉も含めてご紹介する、彼らのアジア初の回顧展です。彼らがまだ無名時代に制作した「黒の素描」と呼ばれる一連のドローイングは、1970年代に鉛筆で描かれたもので、初期の短編映画からオペラなどの舞台デザインまで後のクエイ兄弟の創作へと展開するモチーフや雰囲気をすでに孕んでいます。そしてこの展覧会の核となっているのが、“映画”のコーナーです。彼らの創作を、実際にアニメーションの撮影に用いたセットとパペットを再構成して箱に収めた「デコール」と彼らの映像作品を比較しながらご覧いただけます。箱に収められたデコールは、どれも精巧に造られており、パーツのサイズは小さいものが多くありますが、立体作品として観た時に、非常に愉しめるものとなっています。
会場内には他にも、彼らがフィラデルフィア芸術大学在学中に制作した作品をはじめ、強く関心を持ち影響を受けたポーランドのポスター、舞台美術のマケットやスチル写真などを展示し、初期作品から近年の活動に至るまでの展開をご紹介しています。番組では、学芸員の解説とともに、これら作品の一部をご案内していきます。
この岡崎市美術博物館の企画展『クエイ兄弟 - ファントム・ミュージアム』は、5月20日まで開かれています。番組をご覧いただき、ぜひ会場へも足を運んでいただければ幸いです。