今回は、おかざき世界子ども美術博物館で７月１日（日）まで開催されている企画展、
「かいけつゾロリ大冒険展」を特集いたします。
人気の児童文学作家・原ゆたかさん原作の「かいけつゾロリ」は、キツネの主人公ゾロリとふたごのイノシシ、イシシとノシシが繰り広げる大冒険の物語です。小学生が朝の読書の時間に選ぶ本のランキングで１０年以上連続１位を続ける大人気のシリーズは全部で６２巻。記念すべき第１巻が刊行されたのは１９８７年のことで、累計部数は３５００万部以上にのぼります。読むたびにワクワクドキドキ！昔も今もたくさんの子どもたちに愛されている「かいけつゾロリ」。その出版３０周年を記念して企画された今回の展覧会。会場は多くの親子連れで賑わっています。
企画展の見どころは何といっても、作者・原ゆたかさんが描き起こした１５０点以上の原画です。第１巻「かいけつゾロリのドラゴンたいじ」から第６２巻「かいけつゾロリのちていたんけん」まで…３０年にわたるかいけつゾロリシリーズの歴史を、貴重な原画やスケッチを通して楽しくたどることができます。また、ワクワクする冒険やイタズラのアイデアなどを原さんがどうやって作りだしていたのか、それぞれのお話に関する創作エピソードや、出版当時の社会背景なども合わせて紹介されています。
そしてもうひとつ、見逃せないのが、冒険の中でゾロリが集めた〝お宝〟の数々です。第１巻に登場する「いなずまのつるぎ」や第６巻に登場する「ブルル製菓のブルルチョコ」など…物語を盛り上げる人気の〝お宝〟たちが本を飛び出して立体的に展示されています。さらに会場には、冒険のひとコマを親子で体験できるフォトスポットも設けられ大人気！見て、触って、体験して、ゾロリの世界観を様々な角度から体感できるのが今回の展覧会の大きな魅力です。
子どもたちはもちろん、お父さん・お母さん世代にとっても懐かしく楽しめる「かいけつゾロリ大冒険展」。今回の特集をご覧になっていただき、是非家族そろって、おかざき世界子ども美術博物館に足を運んでいただきたいと思います。